本日は大変ご多忙の中、日本全国より九州は福岡博多の地に足を運んでくださった皆様ライブ配信をご視聴くださった皆様心震える大変素晴らしいプレゼンテーションをしてくださった壇上店舗 、優秀店⻑の皆様皆様とかけがえのない時間を共に体感できた事、心より嬉しく思います。誠にありがとうございます。そして居酒屋甲子園の理念と目的にご賛同いただきご加盟いただいた3800店舗の皆様朝早くから日本全国よりお集まりいただいた実行委員の皆様垣根を越え共に活動してくださるサポーター企業様初となる九州福岡大会を成功させる為にお力添えいただきました福岡イコー会様農林水産省を始め、ご後援いただきました20箇所以上の都道府県、市町村様本大会に関わってくださった全ての皆様に居酒屋甲子園を代表いたしまして、心より厚く感謝御礼申し上げます。本当にありがとうございます。あれは新年を迎える最初の日。2024年1月1日16時10分に発生した能登半島地震。激動の数年間を乗り越えた矢先「やっと光が見えたのに」被災地の皆様の状況を考えると胸が張り裂けそうでした。余震が続き電気も復旧されていない真っ暗な街。被災された方が、ボランティアチームと一緒に私たちの物資を受け入れてくださり涙を浮かべ「ありがとう」と笑顔で伝えてくださいました。昨日までの当たり前がどれほど「有難いか」改めてこれまでの日常、一つ一つの些細な事柄にいかに無関心で過ごしてきたかを気づかせていただきました。被災地への支援活動を行う中、今年も日本全国をまわらせていただきました。その地の空気を感じ、歴史と文化に触れ、暖簾をくぐり飲食店の賑わいに触れ経営者、スタッフの皆様と沢山お話をさせていただきました。「アルバイトが楽しくて 卒業したら就職します」「将来 居酒屋を開業するのが夢です」「飲食業って やっぱり夢があるよね」この数年聞かなかった懐かしい響き。若者が飲食業に夢を重ねる言葉に、改めて飲食業の可能性を感じさせていただきました。しかし、この数年間、地域格差が驚くほど出ている現実も、同時に知りました。リアルに経営が厳しい現状、目の前のお金を必死に追い求める中会社を経営する目的を失い、お店を運営する目的を失い、目の前の目標さえ失い「このままじゃダメだ。だけど」今どこに立っているのか、これからどこに向かって歩いて行ったらいいのか未来に希望を持てなくなった方の声も聞かせていただきました。私も同じ状況になった事がある一人です。もちろん会社を存続していくには、 利益が必要です。しかし、私たちは「何の為に」生まれ、「何の為に」働くのでしょうか?まずは本質の追求から、在り方を見つめ直し、軸を正す。その唯一無二の在り方に、この令和という時代に相応しいやり方を丁寧に重ねる事でお客様を笑顔に、共に働く仲間を幸せにできる仕事が、私たちが愛してやまない飲食業です。多様性、柔軟性が重要視されるこの現代社会。今こそ時代の変革を受け入れ、地域の文化、歴史を今一度学び直し積み重ねてきた過去と新時代を融合する事で新たな価値を創造し、外食産業の未来に新たな可能性を。そんな想いを「革新」という言葉に託しこの1年間活動をしてまいりました。創業から19年。居酒屋甲子園の歴史の中で大きく変えてないものが2つあります。1つ目は「居酒屋から日本(にっぽん)、世界を元気にする」という目的です。創業理事⻑の大嶋がずっと言い続けている言葉「志に生きる」お金、地位、名誉、名声に生きるのではない「志に生きる」歴代の理事そしてこれまで関わってくださった全ての皆様の活動を振り返ると間違いなく「志に生きていた」と尊敬と誇りを持ち言いきれます。2つ目は「共に学び、共に成⻑し、共に勝つ」という理念です。本来、ライバルである同じ地域の飲食店同士が、お客様を取り合うという小さな次元ではなく「共に学び合い、共に成⻑し、共に勝つ」事で、我がまちを盛り上げこの日本が誇る居酒屋という文化を次世代に繋いでいく。この理念、そして目的という純度の高い在り方があるからこそ「志に生きる」日本全国の同志の皆様が、この博多の地にひきつけ合い、今年も無事に全国大会を開催させていただくことができました。年々、我々外食産業を取り巻く環境も経済状況も、目まぐるしく変化をしております。2030年には日本の労働人口が664万人不足するといわれる中テクノロジーの急速な発展と共にお客様の価値観、消費動向もこれまでとは大きく変化をしております。情報化社会、表面上の情報は誰でも入手できる便利な時代だからこそ顔と顔を合わせ心からの対話を重ねる場所が必要です。そのかけがえのない場所が、私たちの愛してやまない飲食業です。本日の壇上店舗、優秀店⻑の皆様の発表から自分達の圧倒的な強みをこの令和という時代に融合させ、創業から一つ一つ丁寧に費やした時間の先に確立したお客様から圧倒的に必要とされ、愛される飲食店の姿飲食業に自信と誇りを持ち、誰と比べるでもどのお店と比べるでもなく新たな挑戦の先に確立した、人が圧倒的に輝く飲食店の学びを「心」で体感させていただきました。10年後、20年後、30年後。好奇心溢れる世界中の子供たちがこの飲食業というステージで私たちと手を繋ぎ、共に仲間を幸せに、共にお客様を笑顔に共に居酒屋から日本、そして世界を元気にするその日まで。一歩一歩、皆様と共に成⻑させていただければ幸いです。最後に、今年も日本全国にて沢山の希望と感動をいただきました。トラックを走らせ、倒壊した建物に白い雪が降り積もる景色を見て大切な仲間と働ける事、お客様がいる店内は当たり前じゃない「本当に有難い」感謝の心を僕は絶対に忘れない。1年前、目の前で苦しくて泣き崩れた社⻑が笑顔で焼き鳥を焼き、店内を誰よりも走り回るその姿に勇気をもらった。先人達が弛みない努力の先に創りあげたこの日本お金、地位、名誉、名声 ではなく「共にという概念」を僕たちに繋いでいただいた同志の魂を、僕は次世代に必ず伝える。居酒屋から日本、そして世界を元気にする為に理事として「志に生きる」事を自ら選び、時に激しくぶつかり本気で涙し、笑い、挑戦し続けたかけがえのない時間に生きがいを感じた。日本は終わってなんかいない!子供達が無邪気に「今のまま」「今のまま」こぼれる笑顔で夢を語れるように僕は子供達に、日本という国の素晴らしさを必ず伝え続ける。今大会を通じ、一人でも多くの方に「絶対に諦めない」という覚悟が芽生え勇気に満ち溢れた力強い目に、希望という情熱が重なり共に流した汗と涙が今大会のテーマである、貴方の人生の「革新」の始まりであり共に居酒屋から日本そして世界を元気にする、始まりの日になる事を心から願っています。今年も数えきれない感謝をこの居酒屋甲子園を通じていただきました。第一回大会から築き上げ関わってくださった全ての同士の想いを乗せて居酒屋甲子園に関わってくださる全ての皆様に心より尊敬と感謝をすると共に、 居酒屋甲子園はこれからも皆様と共に飲食業界の価値向上に向け、真っ直ぐに歩んでまいります。本日は本当にありがとうございました。NPO法人居酒屋甲子園理事長 氏田 善宣